気まぐれチョコレート日記

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zoom RSS 平安海賊物語と化したぶっ飛び大河・・・!

<<   作成日時 : 2012/02/13 00:49   >>

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 今週は、いよいよ本格的な海賊退治です。

 前回、タイトルだけだったので、今年も去年みたいにタイトルと内容が度々ずれたりするのかと案じておりましたが、今週のタイトルが、「西海の海賊王」だったので、本格的な戦闘はここからかとまずは安心。

 その戦闘シーンの前に、朝廷の人間模様が描かれます。

 まずは、廊下でかち合う璋子と得子。

 崇徳天皇に入内するはずだったのが、鳥羽院に犯されて以来、その妃となった得子。

 物凄いストーリーやな、これ・・・!

 いえ、時の帝に入内するはずだったのが、父の上皇の方に見染められ、その妃となったというケースは、他にもあるんですけどね。

 天神様こと菅原道真を讒訴して蹴落としたために、その祟りで一族根絶やしになったことで有名な藤原時平の娘で、褒子という女性。

 大変美しい人で、父の時平は、時の帝である醍醐天皇に入内させる気でいたところ、彼女の容姿に目をつけた宇多上皇が、自分のところへ寄越せと言い出します。

 この宇多上皇というお方、非藤原氏である菅原道真を重用しただけあって、藤原氏を抑えることに腐心された方ですが、それだけに相手が藤原氏の実力者の娘だろうが何だろうが、欲しい者は欲しいと割とハッキリおっしゃっるようなところがおありだったようです。

 困ったのが時平です。

 せっかく自慢の娘を時の帝に入内させ、その皇子を次の天皇に・・・と目論んでいたのに、上皇が横から手を出してきたんですから・・・

 結局は、泣く泣く褒子を上皇に差し出すことになるのですが、相手は既に譲位された方で、後世のように、上皇が治天の君として実権を握るという政治形態がまだ完全に出来ていなかった時代です。

 ただ、宇多上皇は、それをやろうとしていたフシが見られます。

 田辺聖子さんが、ご自身の著書で、「遊び好きの天皇で、わずか数年で位を譲って、後は気楽な身分で遊び三昧の生活を送ろうとされた愉快な方」ということを書いておられましたが、ただの遊び人ではございません。

 藤原氏を抑えるために、歴代天皇の中でも特に覇気のある方は、色々と知恵を絞っておられたのです。

 恐らくは、宇多上皇が褒子を奪ったのも、単なる色恋ではなく、ある種の政治行為であったという見方が妥当ではないかと思われます。

 つまり、娘を時の帝に入内させ、生まれた皇子を即位させるという藤原氏一流の外戚政策を阻止せんがために行なったことではないかということです。

 因みにこの褒子、上皇から殊の外寵愛され、「京極の御息所」と称されております。

 話が逸れましたが、ともあれ、鳥羽院と結ばれた得子、璋子に対し、不敵にも言い放ちます。

「このたび、上皇様のお子を身籠りましてございます」

 それを聞いて、こう言うしかない璋子。

「御役目御苦労に存じます」

 何も大奥みたいなことは、江戸時代の徳川将軍家だけの専売特許ではありません。

 「源氏物語」を読むと、凄まじいことが数々書かれておりますよね。

 そんな中で、桐壺帝に寵愛された桐壺更衣は体調を崩し、やがて亡くなるんですから・・・

 そこへいくと得子って、その心配だけはなさそうですよね。

 病で余命いくばくもない藤原長実が、娘の得子を伴い、璋子に対し、「自分の死後、娘が心配なので、入内させて下さい」と願い出るのですが、彼女なら、どんなことしても生き残れそうですやん。

 事実、得子は後に璋子から実権を奪い、権勢並びなき存在になりおおせるのですが・・・

 そこへいくと、璋子。

 この人、何なのでしょうね・・・?

 藤原公実の娘として生まれてはいるのですが、早い時期からあの祇園女御の養女として育てられたといいます。

 祇園女御って、白拍子出身という身分の低い女性だったということですが、実際は、源仲宗の妻だったとかいうんでしょ?

 しかも、白拍子どころか、白河院の下級官女だったというんですから、あんまり卑しい出自でもなかったのではなかったかと思われます。

 だからこそ、貴族の娘として生まれた璋子の養母となれたのではないでしょうか?

 その璋子の養父が、例の白河院だったわけですね。

 ただ、璋子自身は幼いころから抜きんでた美貌の持ち主だったところへ持って来て、このような特殊な環境で育っただけに、常人とはどこか違った浮世離れした人間になってしまったようです。

 良く言えば人形のようであり、悪く言えば白痴美・・・

 だからこそ、養父白河院によって女になり、その間に子供が生まれても、そのことに特に強い罪悪感を抱く訳でもなく、その事実を鳥羽院の前であっさりと認め、しかもそれがどれだけ鳥羽院を傷つけ、屈辱感で一杯にしているかさえ分からない。

 彼女の側近くに仕えている堀河や、その愛人である佐藤義清はじめ周囲の人間は、「心が空っぱ」という表現を使うほど、そのことに気づき始めているのですが・・・


 さて、そろそろ、こちらもタイトル詐欺になりそうなので、平氏と海賊との戦闘シーンについて・・・

 平氏軍に秘かについて来たのが、高階通憲。

 この人、元々は藤原氏でして、父の死後、高階家に養子へ行くのですが、藤原氏といっても摂関家となりおおせた北家ではなく南家の出身だったため出世に縁がなく、大変な学識を誇りながら、それを政治に生かす術を持たずに鬱々としております。

 そこで、どんな身分でも出世出来る宋へ行きたいと言うんですけどね。

 本来、この人と仲が良かったのは、実は摂関家の御曹司だった藤原頼長なんですよ。

 頼長は、例の意地悪な忠実の二男で、大変聡明で覇気があり、父に期待されて学問に励み、牛車で移動する時も、書物を山ほど積み、勉学にいそしんだというお人です。

 それだけに、身分の差こそあれ、通憲のことは認めていたらしく、彼が南家の出であるがために学問があっても出世出来ないと嘆くのに同情し、共に手を取り合って泣いたというエピソードまであるのです。

 頼長という人は、男色ネタばかり出て来るのですが、実際は真っ当な人物眼を有しており、日記「台記」でも、清盛の父・忠盛のことを、「人柄が慎み深く、奢り高ぶるようなところがなかった」と認めているほどです。

 さて、摂関家の御曹司にまで認められていた忠盛、いよいよ海賊討伐ですが、清盛がいない!

 何と小舟に乗り、通憲と共に宋へ渡ろうと言う!

 いつまでこんな描き方やねん・・・?

 しかも、お約束通り海賊に捕まり、船の中にブチ込まれて・・・

 清盛がいなくなり、心配する平氏の面々。

 と、叔父の忠正、「ワシが行って、連れ戻して来よう」。

 アンタ、清盛が嫌いと違うの・・・?

 その忠正曰く、「ワシは清盛がいなくなればいいと思っておるが、兄上にとっては大切な存在なのであろう」。
 
 ええお人ですな、この叔父ちゃん。

 こういう描き方をすればこそ、後に起きる悲劇の度合いも大きくなるのでしょう(ネタバレはしませんが)。

 結局、皆で海賊を攻めることになります。

 そして、壮絶な戦闘シーン!

 実を言うと、海賊の長は、あの朧月の倅の兎丸です。

 既に、清盛とは、「ああ、あの時の・・・」みたいな会話が交わされております。

 朧月には兎が付きものってことで、兎丸ですかね・・・?

 海賊の面々は、政治が悪くて食い詰めた者たちばかり。

 実際は、そんな感じだったようですし、或いは、先祖代々の海の民だったということもあったようです。

 この話をすると、また長くなるので省きますが、歴史の敗者の関係者が多かったことだけは、ほぼ間違いありません。

 そして、遂に平氏によって退治され、捕まる海賊達。

 兎丸のことを知っている清盛は、忠盛に対し、この者達の処分は自分に任せてほしいと申し出て許されます。

 そして、海賊達を引き連れ、都に凱旋する平氏。

 馬上の清盛が叫びます。

 「俺は、海賊王になるぞーっ!」

 いやいや、アンタ、平家の御曹司ですけど・・・?

 それから、この時代の人は、貴人から庶民に至るまで、男子は冠を必ず被っておりました。

 被らないと、真っ裸でストリーキングしているくらい破廉恥な格好だったんですが・・・

 先週、体調が悪かった分、今週は思いっきり書いてしまった。


 

 
 
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